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2025/12/29 21:35 ~ なし
御用納めの空と、メッシュシートに込める感謝
「今日は御用納めの日ですね」
そんな声が現場のあちこちから聞こえてくる、12月27日。カレンダーの上では仕事納めとなる今日、私たち塗装職人の現場も、いよいよ一年の総仕上げを迎えています。
朝一番、現場に到着して見上げた空は、冬特有の澄み切った青色でした。吐く息は白く、指先にかじかむような寒さを感じますが、このキリッとした空気こそが「年の瀬」を実感させてくれます。
塗装現場にとって、仕事納めの日は単に作業を終える日ではありません。お客様の大切な資産をお預かりし、数週間にわたって守り続けてきた現場を、感謝を込めて整える大切な一日です。
現場の「顔」を畳むとき
今日のメインイベントは、足場をぐるりと囲っていた「メッシュシート」の絞り作業です。
工事期間中、塗料の飛散を防ぎ、また近隣の方々への配慮として現場を包み込んでくれていたあのグレーやブルーのシート。風の強い日にはバタバタと音を立て、雨の日には建物を守ってくれた、いわば現場の「盾」のような存在です。
このメッシュシートを一枚ずつ紐解き、丁寧に畳んでいく作業は、職人にとって特別な感慨があります。
足場の上でシートを絞るたび、その向こう側から新しく塗り替えられた外壁が、少しずつその姿を現します。朝日に照らされた新しい塗装は、数週間前とは見違えるほど艶やかで、誇らしげに見えます。「ああ、今年もいい仕事ができたな」と、胸が熱くなる瞬間です。
絞り作業に込める「けじめ」
メッシュシートを絞る動作には、一年の汚れを落とし、現場に「けじめ」をつけるという意味合いも含まれているような気がします。
高い場所での作業は神経を使いますが、最上段から順番にシートをまとめ、支柱にしっかりと固定していく。この一連の流れが、散らばっていた意識を一つにまとめ、新しい年を迎える準備を整えてくれるのです。
現場周辺の清掃も、今日はいつも以上に念入りに行います。足場の下に落ちた小さなゴミ一つ見逃さず、刷毛やローラー、塗料缶の整理整頓も完璧に。「来た時よりも美しく」は現場の基本ですが、御用納めの日はそこに「来年もまたよろしくお願いします」という謙虚な気持ちが加わります。
新しい年へ向けて
塗装という仕事は、形として残るものです。私たちが今日こうしてシートを絞り、現場を後にしても、塗り直された壁はこの先10年、15年と住まいを守り続けます。
御用納めの夕暮れ、すべてのシートを絞り終え、スッキリと立ち並ぶ足場の影を見つめながら、今年お世話になったすべてのお客様の顔を思い浮かべました。
「お疲れ様でした!」
仲間たちと交わす挨拶も、心なしかいつもより晴れやかです。道具をトラックに積み込み、最後にもう一度、綺麗になった現場を振り返ります。
今年も一年、本当にありがとうございました。
皆さまも、どうぞ良いお年をお迎えください。
私たちは、また来年も、一塗り一塗りに心を込めて、街の景色を彩っていきたいと思います。
それでは来年もまた宜しくお願い致します。
